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NECソフトからのアプローチ

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NECソフトが取り組むバイオメトリクス・ソリューション

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顔や指紋などの身体の特徴によって個人を自動的に確認・識別するバイオメトリクスの技術が、俄然、注目を集めている。そんな中NECソフトでも、指紋照合の分野で長年の実績を持つNECグループのリソースを活かし、ITとバイオメトリクスを融合させた独創的なさまざまなソリューションを展開中だ。
そこで、業界に先駆けて取り組んできたバイオメトリクス関連の動きについて、研究・開発に携わっている大森律子エキスパートに聞いてみた。

「万人不同」「終生不変」の身体的特徴である指紋を活用したソリューションが現在の主流

NECソフト 第二Si事業部第二システム部 エキスパート 大森 律子
NECソフト
第二Si事業部第二システム部
エキスパート
大森 律子

 今、バイオメトリクスと呼ばれる生体情報で個人を認証していく技術は、身体的な特徴を利用するものと、行動的な特徴を利用するものに分類することができます。

 身体的特徴には、指紋をはじめ顔、手形、掌紋、指や掌の静脈、虹彩などがあり、行動の特徴には音声、筆跡、打鍵(キーボード入力の癖)などがあります。NECソフトでも研究・開発を進めているのですが、中でも指紋は「万人不同」「終生不変」という大きな特徴があり、識別技術が成熟していることや装置が小さくできることなどが評価され、個人を識別するのに最適な認証技術として広まっています。

30年以上にわたる指紋照合の研究・開発実績で大きなアドバンテージを獲得

 コンピューターによる指紋自動識別技術への取り組みは1971年にまでさかのぼります。当時、NECが中心となって研究・開発に着手しました。独自開発の「特徴点とリレーション方式」により、他人許容率※1 0.0002%(50万回に1回)以下、本人拒否率※2 0.05%(2000回に1回)以下と極めて高い精度を得ることができ、1982年には指紋照合システムの実用化に成功しました。1対1照合だけでなく1対N照合(入力された指紋を登録したすべての指紋と照合)も可能となり、幅広い領域で活かされることになりました。

 現在、指紋自動識別システム(AFIS)として、日本をはじめアメリカ、カナダ、ニュージーランド、ヨーロッパ、東南アジアと世界の警察や司法分野の69%※3 に導入されています。

 その後、個人認証用(PID)として企業向けの指紋照合システムや装置への技術転用が進められ、今ではネットワークセキュリティーを守る「iSecシリーズ」や、入退室管理や離席管理などに利用できる「SecureFinger」といったソリューションとして展開されています。

NECソフトのバイオメトリクス領域のソリューション例

NECソフトのバイオメトリクス領域のソリューション例。
セキュリティーだけでなく広範囲な業種・業態のソリューションとして「NeoFace」は活用できます。

ユーザー負担が少なく自然な感覚で使える高精度な顔認証を実現した「NeoFace」

 一方、NECソフトが指紋認証と並行して力を入れているものに顔認証があります。本人が意識することなく使えるなどユーザーの負担が少なく使い勝手のよい非接触型照合方式のメリットに着目し、NECが中心となって10年ほど前から研究・開発を進めてきました。2001年9月に本格的な実用化検討がはじまり、2002年12月にソフトウェア開発キット「NeoFace」をリリースしています。「NeoFace」は、入力画像から顔と認識される部分を切り出して検出を行う“顔検出エンジン”と、その画像を元に照合用データベースに登録された人物の中から類似度の高い部分領域に着目して照合を行う「適応的領域混合マッチング法」を活かした“顔照合エンジン”を採用しています。

 この「適応的領域混合マッチング法」は顔の入力画像とデータベースの登録画像を小さなマトリクスに分割して、類似性の高い部分に注目するという手法です。マスクやサングラスによって顔の一部が隠れるなどの変化に左右されない高精度な認証を可能にしています。

セキュリティーに限定しない広範囲な応用領域でさまざまなパッケージ化を模索

 現在「NeoFace」はソフトウェア開発キットと利用ライセンス(ランタイム)をリリースしており、より多くのメーカーやベンダーおよびSlerのみなさまとのコラボレーションによって、新しいソリューションやサービスの創造に挑戦しているところです。もちろん、私たちもセキュリティー強化と利便性向上の両面で役立つ「NeoFace」を活用して各種業種向けパッケージを開発すべく模索中です。施設の入退室管理などの防犯システムやネットワーク認証システム、空港のパスポート本人確認、試験会場での受験票本人確認、サービス業向け顔パスシステム、金融機関の本人確認システム、アミューズメント施設や公共施設内の迷子案内サービス、各種画像ファイルの人物インデックス編集システムなど、セキュリティーだけに限らず幅広い領域での活用に向けた取り組みを進めています。

※1
他人許容率/登録されていない指紋を登録している指紋と誤って認識してしまう確率。
※2
本人拒否率/登録している指紋なのに登録していないと誤って認識してしまう確率。
※3
登録指紋データ数でのNEC システム占有率
(International Symposium on Fingerprint Detection and Identification,June 1995)

NECソフトのバイオメトリクス・ソリューション

指紋認証システム
指紋による高度な個人認証を行うシステム。OSログイン情報、パスワード代替情報を管理マネージャーからサーバーへ自動的に集約し、各クライアントパソコンへ自動配信することができるため管理も容易。
顔認証システム
カメラなどで取り込んだ顔の画像を、顔の部分領域と登録データとを比較し、本人を認証するシステム。各種システムの監視/抑止強化や利便性向上を実現します。
サイン認証システム
筆跡、筆順、記述速度をもとに本人を認証するシステム。サインの入力の「慣れ」によるサインの変化も学習。個人の特徴を随時更新し、つねにセキュアな認証環境を提供。
虹彩認証システム
眼の瞳孔の周りにある虹彩で個人を認証するシステム。

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