NECソフトからのアプローチ
NECソフトからのアプローチ
プライドと謙虚さを胸に、高品質な製品・サービスを提供。お客さまから「さすがNECソフト」と認められる企業でありたい。
2009年6月、NECソフト社長に古道義成が就任した。1976年のNECソフト入社以来、数々の開発に携わり、NECソフトを現場から見てきた古道社長に、抱負とNECソフトが目指す会社の将来像を聞いた。
- プロフィール
古道 義成
Yoshinari Furumichi1951年9月生まれ。1976年4月に日本電気ソフトウェア(現NECソフト)入社。入社から23年間、府中地区においてNECの大型メインフレーム(汎用機)の基本ソフトウェア(OS)開発に従事。1999年、全社業種SIに対して、共通基盤システムとなるOS、ミドルウェア、ネットワーク、データベース、セキュリティなどを提供する新設のITソリューション事業部長に就任。2006年4月には執行役員常務になるとともに、中央官庁、自治体、金融、医療、通信分野を担当している第一ソリューション事業本部の事業本部長として、事業を統括。2009年4月に取締役となり、6月には代表取締役 執行役員社長に就任した。
生産革新活動をさらに推し進め、この難局を乗り切る

NECソフト株式会社
代表取締役 執行役員社長
古道 義成
──入社から現在までNECソフト一筋とのことですが、社長就任にあたり、どのような抱負をお持ちですか。
- 古道
私は、NECソフト設立の翌年に入社して以来、ずっとNECソフトとともに歩んできました。社長就任にあたり、これからは池原元社長、国嶋前社長が行われてきたことを、継承・発展させることが私の役割だと考えています。
ただし当面は、この大不況をいかに凌ぐかが、私に与えられた大きなテーマです。昨年の秋以降、市場は急激に冷え込み、事業にもかなりのインパクトがありましたが、幸いにも業績は、年間をとおして見れば、前年比プラスで終わりました。しかし、2009年度は昨年以上の苦戦が見込まれます。
この難局を乗り切るには、足かけ5年にわたって展開してきた生産革新活動をさらに推し進め、全社的な事業の効率化、コストダウンを実現していく必要があります。また、現在、NECグループが注力しているグローバル化とシステムのサービス化について積極的に取り組んでいますが、不況を乗り切ったあとには、他社を圧倒し、競争優位に立てるようなビジネス展開をしたいと考えています。
──NECソフトの強みを、どのように評価していますか。
- 古道
強みは、比較的小規模なシステムから大規模でミッションクリティカルなシステムまで対応できるシステム構築力を持ち、お客さまの抱えるさまざまな課題に対して解決策を提供できることです。NECソフトは、コンサルティング、構築、運用の各フェーズにおいてお客さまをサポートするSIerや、ITの基盤系ソフト・組み込みソフトを開発するエンジニアを豊富に抱えています。この豊かな人材力、言い換えれば5000人の技術者の総合力でお客さまをサポートできることが、我々NECソフトの最大の強みです。
さらに昨今では、クラウドを支える仮想化などの基盤技術にも注力していますし、欧州の化学物質規制に対応したSaaS型アプリケーションの提供など、地球環境に貢献するための技術にも取り組んでいます。これらの取り組みは、将来的には当社の強みになると考えます。
また、これまで継続してきた生産革新活動が定着し、現場の力がついていることも大きな強みです。現段階で生産革新活動は、「大きな流れ」から「強い流れ」になりつつあります。「強い流れ」とは、ベストプラクティスの全社的展開が回り始めた状態です。これをさらに徹底することで、今後はこの流れを確実なものとし、「確かな流れ」、「管理された流れ」へと高めていくことが重要です。
もう1つ、自由闊達で風通しのよい社風もNECソフトの大きな強みであると思います。5000人の技術者が自由に意見を言い、議論しあえる雰囲気は、これからも大切にしていきたいですね。
世界トップクラスのソフトウェア企業を目指す
──NECソフトが目標とする将来像を具体的に挙げてください。
- 古道
昨年、NECグループは「NEC Way」(※1)というグループとしてのビジョンやバリューを包括した考え方を策定しました。我々NECソフトも、グループの一員として、そのコンセプトを具現化し、実現に努めなくてはなりません。
そのために、昨年、品質ナンバーワン、CS・ESナンバーワンを実現して、世界トップクラスのソフトウェア企業になることを目標として掲げました。そして、この目標達成に向けて、次の3つのサブテーマを設定しました。
1.「さすがNECソフト」と認められる会社
2.グローバルに活躍するプロフェッショナル集団
3.人や技術をつなぎ新たな価値を創造「さすがNECソフト」と認められるためには、品質を第一としたSIのプロセス、開発のプロセスを確立し、お客さまの要求・意向をくみ取って柔軟なシステムを構築できる力を持つこと、そしてお客さまにマッチした提案を行える力を持つことが必要です。それにより、我が社の製品・サービスが社会のいたるところで利用され、「さすがNECソフト」と認められるようになります。
「グローバルに活躍するプロフェッショナル集団」というテーマでは、まずはソフトウェア調達の面でグローバル化を図ります。すでに中国とベトナムに現地法人を作り、システム構築、ソフトウェア開発を開始しました。そして、これらの現地法人を経由して、我々の製品・サービスを展開していくのが次の段階です。もちろん、世界で通用する製品・サービスの開発にも力を注ぎます。
「人や技術をつなぎ新たな価値を創造」というテーマでは、我々のマトリックス組織(※2)をさらに発展・活用するとともに、NECグループ各社、パートナー、そしてお客さまとのつながりを大切にしながら、新しい価値を創造していきたいと考えています。以上の3つのテーマを実現することで、世界トップクラスのソフトウェア企業になることを目指します。
※1 NEC Way : 企業理念、ビジョン、バリュー、企業行動憲章、行動規範を含むNECグループの経営活動の仕組みを体系化したもの。
※2 マトリックス組織 : お客さまの事業分野ごとの業種軸を縦軸、情報技術のテーマ軸を横軸に置いたマトリックスに合わせて構成されたNECソフト独自の組織体系。
お客さまの課題に取り組み、「さすがNECソフト」と認められる企業へ
──社員の果たすべき役割、社員に期待することは何でしょうか。
- 古道
我々は、品質ナンバーワンになることを通じて世界トップクラスのソフトウェア企業になることを目指しています。品質は、ツールやシステムによって改善することは可能です。しかし、最後は人です。最終的な品質は、社員一人一人の意識に左右されるのです。したがって、社員には品質に対する「プライド」を持ってほしいと思います。プライドがあれば、自分の仕事に問題が発生したとき、強い当事者意識が働いて、一生懸命改善しようとするでしょう。いわば、個人的なPDCAサイクルが回るのです。ぜひ、プライドを持って仕事に臨んでほしいと思います。
同時に「謙虚さ」も大切にしてほしいと思います。システム構築の仕事では、小さいプロジェクトでも数人、大きいプロジェクトになると何百人という人が関わります。そこで必要になるのが謙虚さです。自分を客観的に謙虚な目で見ることができなければ、次の発展はありません。謙虚な気持ちで相手の話を聞くことや、自らが足りないと思っているところを、お客さまや上司、必要ならば部下や後輩にも積極的に尋ねることが必要であると考えます。こうしたコミュニケーションの活性化は、プロジェクトの成否を左右しますし、生産革新活動の重要なファクターだと思います。ぜひ、「プライドと謙虚さ」を兼ね備えた社員になってほしいと思います。
──最後に読者へのメッセージをお願いします。
- 古道
NECソフトは、これからもお客さまの視線で品質の高い製品・サービスを提供していきます。それによって、「さすがNECソフト」と認められる会社を目指します。お客さまには、ぜひ我々の製品・サービスをご利用いただき、それを実感していただければと思います。
そして、もしも、ご利用いただいた製品やサービスにご不満でしたら、「どうしたんだ、NECソフト」と、おしかりください。我々は、原因・問題をフィードバックし、改善するプロセスを確立しています。ご指摘いただいた点を改め、最終的には「さすがNECソフト」と言っていただけるようになれるという自負・自信も持っています。
これからも、お客さまのビジネスの改善・改革のよきパートナーとして、社員全員の力を結集し、最大限の努力をしてまいりますので、ぜひよろしくお願いします。
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